松岡洋右―夕陽と怒濤 (人物文庫)



松岡洋右―夕陽と怒濤 (人物文庫)
松岡洋右―夕陽と怒濤 (人物文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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この時代の外交を知る良い本だと思う

松岡洋右が何故、国際連盟の脱退、三国同盟の締結、ソ連との不可侵条約の締結に進んで行って、その当事者のように言われるようになったか、人物に焦点をあてて描いたもの。 一般には、彼は、帝国陸軍と共に日本を戦禍に導いた偏屈な国粋主義者とのイメージで受け留められていると思いますが(私もそうでしたが)、全く違う側面が描かれています。

ヒットラー、スターリン、ルーズベルト、チャーチルなどの大国の政治家・独裁者等がそれぞれの思惑の中、虚虚実実の駆け引きをする外交舞台で、日本の近衛首相や外務省官僚の、あまりにナイーブな状況把握と、対応の無力さが露呈されていきます。 そんな状況の中、一方で、陸軍の独走の間に挟まれ、孤軍奮闘することになった彼の苦悩と悲劇的な役割が、豊富な歴史考察とともに、浮き彫りにされています。
誤解のある歴史上の人物

日独伊三国同盟、日ソ不可侵条約、国際連盟脱退と、松岡洋介の功績かのように批判する人は多い。
松岡洋介は天皇でも総理大臣でもなく一外務大臣。彼一人にそんな権力は無く、当然のことながら国会で審議され戦前であるから天皇陛下の裁可のもとのなされたはずだ。

しかし後世の教科書では松岡洋介一人が考え実行したかの如く記述されていることが多い。

そんな誤解をとく良い本だ。松岡洋介の伝記は数少なく貴重だ。




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